【良書】喜多川泰さんの「運転者」を読んだ感想や学んだことのまとめ。

皆さんは読書をする習慣はありますか?

私は読書をすることを意識的に心がけていますが、本にもあたりとはずれがあるので、読み始めるまでのハードルが少しあると思っています。



読み始めて面白いなと思えたらそこからはスラスラ読めます。

映画やドラマでも同じですが、見始める前にこの作品は面白いのかがわかると良いなと常々思っています。

今回は、読んでいて面白い!と思える本に出会えたのでご紹介します。

☑この記事を読んでわかること

  • 「運転者」の面白いところ
  • どのようなストーリーなのかあらすじがわかる
  • 「運」は良い悪いじゃない?!新しい考え方がわかる



では早速本題に入っていきましょう。

「運転者」とはどのような本なのか

著者




著者は喜多川泰さんで愛媛県育ちの作家さんです。

2005年から作家活動を開始しデビュー作は「賢者の書」。

その後、次々と作品を発表し10万部を超えるベストセラー作品を輩出しています。

国内累計80万部を超えるベストセラ―作家です。

あらすじ


「運転者」というタイトルからどのようなストーリーを連想できますか?

似たような言葉で言うと、運転手なんかがありますが、言葉の通りで運を転ずる者という意味で「運転者」です。

つまり、ストーリーの軸としては、運を転ずる者が主人公の目の前に突然現れ、


運を好転させるための助言を行いながらストーリーが展開されます。


主人公はその助言に最初は違和感を覚え反発しますが、


徐々に運転者の言っていることが理解できるようになるにつれ、主人公自身の考え方が変化していき成長していきます。

客観的な立場で読んでいても色々考えさせられる内容になっているのでとても面白いです。

絶望の主人公


ある日、売れない保険営業マン(主人公)が数か月前に契約した20件もの保険を一斉に解約されてしまいます。

1年未満の解約の場合、これまでに支払われた保険料を保険会社に戻さなければならず、来月の給料から引かれてしまうという状況。

ましては、ボーナスからも引かれてしまうだろう。。。

来月の給料のため、何とか新規の契約を取って穴埋めしたいが、新規契約の見込みもない絶望的な状況。

「なんでこんなに頑張っているのに報われないんだ」こう感じている時に現れる1台のタクシー。

そのタクシー運転手こそが運を好転させることが仕事という「運転者」です。

このタクシー運転手との出会いから物語が進んでいきます。

主人公はこの運転者から何を学び、考え、行動していくのでしょうか。

果たして、絶望の状況から運を引き寄せ状況を打破することができるのか!?

不思議な運転手からの学び

上機嫌が運を良くするポイント


主人公の運を好転させるために現れたというタクシー運転者との絡みを通じて学びがありますが、


最初に学ぶのは「上機嫌であることが運を引き寄せる」ということでした。

主人公は目の前に現れたタクシー運転手の言われるがままに、運を好転させるという場所に連れていかれます。

しかし、大量の保険の解約があったばかりでしたので、とてもじゃないが苛立ちを隠せずにいました。

不機嫌に振舞っていると結果として、運を好転させる場所では何も起きずに終わります。

それもそのはずで、不機嫌な人に幸運は舞い込んでこないとタクシー運転手は言います。

なぜなら、運は引き寄せるものだからです。

どういうことかというと、

運が好転する出来事というのは、誰にでも起こりうる。それを引き寄せられるかどうかの問題で

運を引き寄せるアンテナというものが誰にでもあります。


そのアンテナの感度を最大にし、運を引き寄せるポイントが「上機嫌であること」なのです。


不機嫌でいると、アンテナが働かないので最高の運気がやってきてもそれに気づかずに立ち去ろうとしてしまいます。

ぼんぴと
ぼんぴと

なるほど!!上機嫌が運を引き寄せるポイントか!


この考え方を知って自分の中で腑に落ちる部分がありました。

上機嫌な人をイメージすると


身の回りの友人や知り合いでイメージをした時に常に明るく、上機嫌な人を想像すると、

その人たちには、人が集まっている印象を受けます。

上機嫌な人には人が集まるし、助けてあげたいという気持ちになります。

一方で、イライラしている人やネガティブな発言ばかりする人には、あまり近づきたくないと感じます。

今までの人生経験でイメージしてみても納得感がある考え方で面白いです。

運は使うか貯める



もう一つの面白い考え方として、運に良い悪いもないということです。

運を良い悪いで表現するとわかりやすいため、そのような表現を使う場合は多いですが、

本来は運に良いも悪いもないのです。

運は「使うか貯める」なのです。

ぼんぴと
ぼんぴと

ど、どういうこと??さっぱりわからん。


運は貯めた分だけ使うことができるし、使った分だけ減っていきます。

運が良いなと思う出来事が起きた時、「運が良いな」「今日はついている」


と考えると思いますが、本来は以前に貯めた運を使っただけなのです。

損得で行動しない


運を貯めるポイントは損得で行動をしないということだと思います。


些細な事でも良いので困っている人を助けるなど、一見自分にメリットがないようなことでもやってみることです。


例えば、会社の同僚が仕事で困っていたので助けてあげました。

すると、数か月後の忘れたころに今度は自分が困っている時に同僚から助けてもらいます。


そうすると、以前自分が助けてあげたことなど忘れてしまっているので、


その時は助けてもらって「ラッキー」だとか、「自分は周りに恵まれている」とか、

「運が良い」だとか、色々感じると思います。

ですが、実は以前に自分が取った行動で貯まった運を使っただけなのです。

ここで言いたいのは、運は良い悪いではなく、「使うか貯める」であるということです。

そして、運を貯めるために損得感情で行動しないということが大事だと思います。

日常の些細なことから、誰かのために与える行動をしていると必然的に運が貯まっていくはずです。

あなたの自然なその行動は、人伝いに拡散されきっとどこかで必ず返ってくるはずです。

その時に、自分は運が良いなと感じれると思います。

運は「使うか貯める」で、損得で行動せずに誰かのために行動することで運が良くなっていくのだと思います。

「運転者」の面白いところ

伏線回収


「運転者」の面白いポイントとして、後半に伏線を回収してくるあたりにあると思います。

読み進めていく中で、これってどういうこと?というような不思議な感覚になることがあります。

しかし、それは伏線であって後半に辻褄が合うようにストーリーが展開されています。

なるほどね!そういうことか!

最後にそういうことだったのかとすべてがつながると心の片隅にあったもやもやが晴れる気がして、

とてもスッキリした気分になれます。

過去の描写もあり、時間軸をうまく使った作品で、とても秀逸で感動もあります。

とても面白い作品なので、是非読んで体感して欲しいなと思います。

まとめ


「運転者」は小説のストーリーとしても面白く、頑張っても報われない主人公が主体で、

自己啓発の側面もありとても面白いです。

自分は運が悪いと思っている人仕事がうまくいっていない人にも読んで欲しいと思います。

とにかく、ストーリーも面白く学びにもなるので、おすすめです。

運についての考え方もご紹介しましたが、「運転者」を読んでいただくときっと理解が深まると思います。

私の言いたいこともわかると思いますので、是非、読んでみて欲しいと思います。




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